試算表とは…
- 決算の確定前に「仕訳帳から総勘定元帳の各勘定口座への転記が正確に行われているか?」を検証するため、複式簿記の前提である貸借平均により作成する集計表のことです。
- 試算表には合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の3種類があります。
- 借方と貸方の最終的な数値が一致した場合に「正しい」と認められます。
試算表について知っておきたいこと
- 決算後6か月以上が経過している場合、借入に際して金融機関から試算表の提示を求められることがよくあります。
- 試算表が破産手続きの際に問題になるケースがあるため注意が必要です。
- ⇒試算表の粉飾による借入が問題になるケースがあるため注意が必要です。
YTOからのアドバイス
- 決算後6か月以上が経過していて借入に際して金融機関から試算表の提示を求められた場合、「倒産直前で資金繰りに困っているから」と試算表の売上勘定・売掛金勘定を粉飾して借入してしまうケースがあります。
- この借入が「粉飾による詐欺まがいの借入である」と疑われた場合、破産管財人に調査させる可能性があります。
- 破産管財人の調査により「詐欺による借入である」と判断された場合、免責不許可事由となり免責が認められなくなるため注意が必要です。
- もし倒産直前の借入に『試算表の粉飾による借入』がある場合には事前に対策を講じる必要があります。